「回想のシャーロック・ホームズ」の名言まとめました

「回想のシャーロック・ホームズ(コナン・ドイル)」より名言をまとめていきます。

ホームズシリーズの4作目であり、短編集の第2弾になります。
全11作が収められており、タイトルは次になります。

  • 「シルヴァー・ブレーズ」号の失踪
  • 黄色い顔
  • 株式仲買店員
  • 「グロリア・スコット」号の悲劇
  • マズグレーヴ家の儀式書
  • ライゲートの大地主
  • 背の曲がった男
  • 寄留患者
  • ギリシア語通訳
  • 海軍条約事件
  • 最後の事件

今回もホームズとワトスンの名コンビによる推理を楽しんでください。

「シルヴァー・ブレーズ」号の失踪

協力者

おいおいワトスン、きみがきてくれれば百人力だということぐらい、いまさら言うまでもないだろう。

ホームズが、ワトスンの協力依頼に対して話した言葉になります。
ワトスンに対する信頼を感じます。
ホームズは基本的に、仕事以外での人と交流は持ちません。
依頼人に対しても、事件が終われば無関係というイメージ。
けど、ワトスンだけは別。大勢の友達を持つよりも、一人の親友ですね。

選別

むずかしいのは、そういった諸説紛々のご託宣やら報道やらの山から、事実という骨組みを(否定すべからざる絶対的な事実という骨組みだけを)抜きだすことなんだ。

世間で騒がれるような事件は、情報に溢れている。しかし、事実は一つだけ。
新しい情報をつかむより、今ある情報の選別のほうがホームズは難しいと考えている。

自嘲

ぼくがへまをやったんだよ、ワトスン。
恥ずかしながら、ぼうくがへまをやるというのは、きみの発表する事件記録だけからぼくを知ってるみんなの考えるよりも、ずっと頻繁に起きてることなのさ。

予想を外してしまった時の、ホームズの言葉になります。
完璧と思えるホームズでも、思い違いは多い。
他の人には言わなくても、ワトスンにだけは本音を言えるみたいですね。

想像力

わかっただろう、想像力の値打ちってものが。
われわれはまずなにがあったかを想像し、その想定にもとづいて行動し、そしてそれが正しかったことを確認した。

ホームズの情報収集に対する考え方になります。
情報を探す場合、多くの人が「何かないか?」となる。
しかしホームズは、ある考えから「これが有るはずだ?」となる。
ある一定の想定が有ると、必要なものが見つかりやすくなります。
例えば、自分が乗っている車と同じ車種をよく見かける。
子供と歩いていると、他の子供が目につく。情報収集には、あるベクトルが必要です。
しかしそれと同じぐらい、固定観念を持って情報収集することは、他のことを見落としがちになるので注意が必要。

黄色い顔

反省

いいかいワトスン、今後ぼくがあまりに自信過剰に陥っていたり、あるいは、事件にたいして当然かけるべき手間を惜しんだりしている、そう感じられた場合には、遠慮なくこうささやいてくれたまえ。
───「ノーベリー」とね。そうしてもらえれば、ぼくはおおいに恩に着るよ。

ホームズが安易な推理から、完全に間違ってしまった時、ワトスンに話した言葉になります。
いつものホームズは、事実と推理が固まった後に結論を出す。
しかし今回は、あまりにも簡単と思えて事実確認を怠ってしまった。
ホームズといえど、人の子ですね。

マズグレーヴ家の儀式書

苦労談

以前にぼくがどれだけ苦労したか、たぶんきみには想像もつくまいし、ようやくこれが仕事として軌道に乗り、前を向いて進めるようになるまでに、どれだけ長い辛抱を強いられたかも、きみに察してもらうのはむずかしいだろう。

ホームズは最初の探偵と言われている。
言い方を変えれば、最初は認めて貰えなかった、となる。
ホームズほどの自信家なら、その日々はつらいものでしょう。
そしてホームズですら、そのようになる。
これから新しいものを作り出していく人は、粘り強く行きましょう。

ライゲートの大地主

静養中?

事件はますますおもしろくなってきたよ。
ねえワトスン、きみのすすめてくれた田舎の旅は大成功だったね。
じつに気持ちのいい朝を過ごさせてもらっている。

ある事件により心身ともに疲れたホームズが、ワトスンの勧めで田舎に静養に来ている時の言葉になります。
静養にもいろいろある。
ホームズの最高の静養は、自分が本気になれる事件ですね。

ギリシア語通訳

謙遜

ぼくはね、ワトスン。謙遜を美徳のひとつに数える一派には与しないんだ。
厳密な論理家にとっては、あらゆる事象はすべてあるがままにとらえられるべきであって、自分を過小評価するというのは、自己の能力を誇大に評価するのとおなじく、真実から遠ざかる
ものにほかならない。

確かに、ホームズに謙遜は似合わない。必要な時、謙遜しているフリをするぐらいか。
ただヨーロッパの人は、自己主張が強いイメージです。
その中に謙遜を美徳とする一派があるとすれば、それはそれでおもしろいですね。

海軍条約事件

疑い

疑っていますよ、ぼく自身を───。
あまりにも早く結論に到達してしまったことについて、です。

誰もが分からないことだらけで混乱している中、ホームズが語った言葉になります。
聞いた方は「イラッ」とするでしょうね。
こんなかっこいいセリフ、一度ぐらい言ってみたいものです。

最後の事件

愚か者

危険が身に迫っているのに、それを顧みないというのは、勇気じゃなくて蛮勇、ただの愚か者にすぎない。

ホームズと同程度の頭脳を持つモリアーティ教授に狙われている時、ホームズが語った言葉になります。
いかに強い人でも、無警戒だと簡単に負けてしまう。
勇気や大胆さは、場所を選ばなければならない。

宣言

いずれきみに破滅をもたらすことができれば、きっとそうしてみせるし、またもしぼくに破滅がもたらされるようなら、公衆の利益のために、甘んじてそれを受けよう。

モリアーティ教授と対面した時、ホームズが語った言葉になります。
ホームズは依頼人の安全第一と考えても、犯罪と探偵業を芸術と捉えているイメージがある。
しかしここでは、悪に対する絶対的な正義を感じさせる。
こういう一面もある、ということですね。

回想

ねえワトスン、これまでのぼくの一生は、まるきり無為に過ぎたわけでもなかった───。
自分でもそう言ってさしつかえないと思ってるんだ。

モリアーティ教授との対決を間近に控えた時、ホームズが語った言葉になります。
別れの言葉みたい。
ホームズシリーズの中でも、「しんみり」とした言葉は少ない。かなり貴重です。

感想

今回はバラエティ豊かな作品達でした。
ホームズが初めて関わった事件。完全に勘違いしていた事件。兄であるマイクロフトの登場。
そして、モリアーティ教授との対決。
また事件とは別に、ホームズのいろんな一面が見られるのも興味深い。
著者としては、本来この巻でホームズシリーズを終わらせる予定だったみたい。
そのため、一気に詰め込んだ感じですね。
しかし熱烈なファンの要望により、この後もシリーズとして続きます。
引き続き、ホームズとワトスンの名コンビをお楽しみ下さい。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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