「合理的にあり得ない」の名言まとめました

「合理的にあり得ない(柚月裕子)」より名言をまとめていきます。

美貌の元弁護士、上水流涼子と助手の貴山があり得ない依頼を解決していくミステリー。
依頼内容は人目をはばかるものばかり。
「殺し」と「傷害」以外なら、何でも引き受けるのがポリシーであり、元弁護士でありながら、法には縛られない方法を駆使していく。
さまざまな方法で解決していくストーリーは痛快です。

詐欺師

人は自分の想像を超える事象に出逢うと、なかなかそれを信じることができません。
あながた私の力を疑ったのは、当然のことです。

奇跡と思えるような予言を当てた後、詐欺師の話した言葉になります。
人は基本的に奇跡を信じない。当然、詐欺師も信じない。
しかしだからこそ、信じられないことを目撃すると信じてしまう。
最近のマジックは信じられないようなことをする。
超能力と思ってしまうほど。
目の前で、「これは超能力だ!」と言われたら反論出来ないだろう。
何でも疑うのは良くないが、利益がらみなら確実に疑った方がいいだろう。

なかったもの

あなたになかったものは、自信ではありません。あなたになかったものは、覚悟です。

涼子が決断力に欠けている人物に語った言葉になります。
何事にも絶対はない。ほとんどの場合、全員が賛成することもない。
逆に全員が賛成していたら危険だ。何かを決断する時、知識だけでは難しい。
最後は、「全てを引き受ける」という覚悟となる。

別れの言葉

「また」はないよう願っています。私に会うときは、そちがらお困りのときでしょうから。

解決後に相手が「また」と言った後、涼子が語った言葉になります。
人に言えないような問題を解決していますからね。
本音じゃなくても、スマートな言い方です。

悪人の言い分

たしかに過去には、違法すれすれのあくどい商売をしたこともある。
だがそれは、多かれ少なかれ、誰もがやっていることだ。
たとえ訴えられても、要は負けなければいいのだ。

現在は成功者といえる立場の、悪人の言い分になります。
ここで注目したいのは、「誰もがやっていることだ」
人は大勢がしていると犯罪であっても、気にしないことが多い。
今までが大丈夫だから、これからも大丈夫と考えやすい。
しかし客観的にみれば、傷であり弱点になりうる。
弱者のうちは無視されるものが、強者になると目標にされる。
発展させる気なら、出来る限りしない方がいい。

事象と要因

世の中、起きる事象にはすべてに理由があります。
一見、予期せぬ出来事のように思えても、辿っていけば事象が起きる要因に行き当たります。

結果に対して理解できずにいる相手に対して、涼子が語った言葉になります。
全ての物事には原因がある。突然と感じるのは、途中の原因に気づかなかっただけ。
簡単に言えば、「おろかもの」

コンピュータ

コンピュータには美的感覚がない。筋が悪い俗手を平気で指す。
しかし、それがときに、その局面での最善手だったりするから、将棋は奥が深いんです。

将棋のコンピュータソフトに対して、貴山が言った言葉になります。
美的感覚とは、「常識」と言い換えることもできる。
コンピュータには人が考える常識がない。だから、予想外の手が打てる。
これは、ベテランに対する若手でも同じこと。
将棋の世界では、ある程度の年齢になると若手に勝てない。
頭の回転が落ちただけかもしれないが、自分の常識外の手を打ってくる相手に対応出来ないだけと考えている。
それだけ、羽生善治さんの強さの継続は規格外である。

約束

貴山、この仕事をはじめるときに、ひとつだけした約束を覚えている?
お互い、けっして嘘はつかないこと。

貴山があきらかな嘘(本人自身もバレているのが分かっている)をついた時、涼子が語った言葉になります。
私生活ならどうでもいい。しかし仕事に関することだと、たった一つの嘘で全てが壊れる。
「これぐらい」、はありません。

信条

ビジネスに私情は挟まない。すべては条件次第よ。

明らかに仕事を受けたくない相手から依頼が来た時、涼子の話した言葉になります。
嫌いだからと言って、敵対するわけにはいかない。
しかし、私情は大切ではないだろうか?
合わない相手、嫌いな相手ではモチベーションも下がる。
条件がいくら良くても、むしろ条件いいほど受けないほうが良い。
「大切なことを売った」と思ってしまうから。

単純な理屈

何事においても、問題の答えに行きつくには、鍵を持っていればいいのです。
蛇の道は蛇。
相手が裏道の人間ならば、裏に精通している人間を当たればいい。それだけのことです。

難しい調査を簡単に済ました後、貴山が語った言葉になります。
さらっと言ってますが、それが難しいんですよね。貴山くん、優秀すぎです。

会話

(貴山)「そういうのを、詭弁と言うんです」
(涼子)「反対なの?」
(貴山)「大賛成です」

特別な会話ではないが、リズムが良かったのでピックアップしました。
涼子は悪辣な策略を貴山に話していた。
貴山くんも相手が嫌いなため、正論と本音を使い分けていますね。

法律

お前が役立たずの法を恨んでいる気持ちはわかるが、法に逆らうような生き方をしてちゃあ、苦労が絶えんだろう。
早く老けるぞ。

セクハラ的発言も随所に混ぜている、ベテラン刑事の言葉になります。
涼子は元弁護士のため、法律には詳しい。
そして残念ながら、法律は弱者を守るためには作られていない。
なぜなら法律は強者が作っているから。
そして弱者が法律を破ると、非常に厳しい状態になる。
法は無力ではないが、融通が効かない。

感想

短編5作のため、それぞれに奥深さはないがよく考えられているストーリー。
上水流涼子と助手の貴山のキャラクターもいい感じ。
ただ残念と言える点は、あまりにも鮮やかに解決していること。
鮮やかなのはいいけど、互角の相手と渡り合うような緊張感があれば、より面白かったかな?、と感じている。
また涼子が主役だが、話の半分は貴山くんの能力のおかげで解決している。
ほとんど横で茶々を入れているだけの回もあり。
内容的には気軽な痛快ミステリー。旅の友などにおすすめです。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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