「物語のおわり(湊かなえ)」より名言をまとめていきます。
物語のおわり
キッカケ
行ってみればいいじゃないか。
少女は山の向こうの世界に興味はあるが、全て想像で終わっていた。
その時に一緒にいた少年が話したこと。
「行きたい」や「やりたい」と話す人は多い。
しかし話すだけで実行しない人が多いのも事実。
誰かの後押しが欲しいのだろうか?
もしそうだとしたら、残念ながら失敗は目に見えている。
旅の世界
旅の世界では、当たり前の現象でも、知らない景色やいつもと違う気持ちと重なり合って、新鮮で特別なものになる。
旅はもちろんだが、「日常と離れる」ことによる開放感だと考えている。
言い方を変えれば、普段がそれだけ抑圧されていることになる。
仕事でも旅のような気分で出来れば、結果が変わるのかもしれない。
日常生活
せっかく旅に出るのに、日常生活と繋がるものがあると、どっぷり浸れないもんねえ。
ケータイを置いたまま動いている少女に対して、一人旅をしている女性が話したこと。
旅にも好みや目的があるので、何が正しいかは分からない。
しかし一人旅をしているなら、その時だけでも日常とは離れていたい。
眼の前の景色の感動を、共有したいと連絡を取る人がいる。
個人的な趣味でいえば写真でも撮り、後で共有するのが好ましい。
写真
いくら技術が高くても、何も考えずにただ景色を切り取った写真では、見る人に感動を与えることはできない。
プロカメラマンを諦めた男性の言葉になる。
個人的にも写真はよく撮るが、正直ただ見えてるものを撮っているだけに過ぎない。
簡単に言えば、「記録」に過ぎない。
そこに「何か」は入っておらず、ただの風景になっている。
本書内にも書いているが、写真にも「目的」がいるのかもしれない。
恩返し
親切にしてくれた人に直接お返しすることだけが恩返しじゃない。
誰か別の人に返してもいいはずだよ。
自転車で一人旅をしている女性が、同じく一人旅の男性から聞いたこと。
「物事は巡る」という考え方。
個人的には同感です。
旅の結果
二週間ばかり一人旅をしたからといって、自分だけが世界の広さを知った気になっていたなんて。
北海道の一人旅から帰ってきた女性が、旅をせずに頑張っていた恋人を見て気づいたこと。
一人旅などでいろいろな経験をすると、確かに何かを得た気になる。
しかし実際として「何か」かは、必ずしもあるとは限らない。
もちろん得ているかもしれない。
しかしそのこと自体は自慢することでは無いだろう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。