「緑の窓口」の名言まとめました

「緑の窓口(下村敦史)」より名言をまとめていきます。

区役所に新設された「緑の窓口」に移動が決まった天野優樹。
そこは、樹木のトラブルを専門に解決する部署だった。
さっそく連絡が入り伺った先で、黒い髪の女性に出逢うことになる。
「樹木医の柊紅葉(くれは)です」と名乗る女性に心惹かれる天野だが。
樹木のトラブルから人にまつわる想いを解決する、短編6作のミステリー。

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柊紅葉

樹木の生命力を感じるのが好きなんです。
獣医が動物を抱き締めるのは普通なのに、樹木医が樹木を抱き締めたら変なんですか?

樹木を抱き締めているのを茶化された時、紅葉が語った言葉になります。
言ってることは間違っていない。けど、樹木に抱きついている人を見たら驚くのが普通。
本人は気づいてないけど、ちょっと変わり者です。

決まり文句

全ては樹木が語ってくれました。

原因に気づいた時の紅葉の決まり文句になります。
このような言葉が有るのと無いのでは、物語の締り感が違いますよね。

樹木から見えるもの

樹木学は木本(もくほん)植物を研究する学問だけど、樹木を診ればその木に関わる人たちの思いも見えるんだ。

紅葉に樹木の知識を教えた先生の言葉になります。
庭を見れば住んでいる人の性格が分かります。
日本の自然を見れば、日本人の性格が分かります。優しい性格だといいですけどね。

樹木の価値

樹木の存在価値はなにも合理性だけじゃないんです。
そこにある存在を認めて大事にする。それだけです。

樹木は環境問題や資材としての価値ばかりが取り沙汰されている。
しかし紅葉の考えでは、「存在自体に意味がある」になる。
樹木というワードを別に置き換えると、いろいろなものが見えてくる。

全樹木の敵

当然です! 全樹木を敵に回す発言ですよ。人類は今も自然を壊し続けています。
樹木にとって人類は必ずしも味方じゃありません。だからこそ、守りたいんです。

スギを伐採しようとした天野の先輩に対して、紅葉が語った言葉になります。
樹木を完全に擬人化している。正しい愛情かもしれないが、近くにいると厄介かも?

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どっち?

樹木とトラックとどちらが大切なんですか。

樹木の保護とトラックの通行性を比べた時の、紅葉の言葉になります。
どちらも大切だが、特別な思い入れがなければ、多くの人がトラックを優先させるでしょう。
ただ強い口調で面と向かって言われたら、「トラック」って言えるかな?

モッコク

...まるでモッコクと同じですね。
モッコクは丈夫で、放任しても育ってくれる、育てやすい樹種ですが、気の遣い方を間違えたら大変なことになります。

人間関係のボタンの掛け間違えを、モッコクに例えています。放任と無関心は違う。
手がかからないのと、手をかけなくていいのとは違う。
楽に慣れると、本当に大切なことを無くしてしまう。

どこまで!

「か、風邪ですか?」
「はい。樹木と触れ合えないので悪化しそうです」

風邪でダウンしてる時の紅葉の言葉になります。
何ごとも、これぐらい好きになれば上達しそうですね。

閃き

閃きはすぐにメモしないと逃げてしまいますから。

紅葉の部屋が紙やメモだらけの理由になります。閃きや夢の内容はすぐ忘れてしまう。
あれほど明確に覚えていたり考えていても、あっさり忘れます。
気づいた時に「すぐメモ」は大切ですね。
もっとも、ほとんどは笑うような内容でしょうけど。

大事なこと

私には樹木の気持ちのほうが大事です。

人の気持ちより、樹木の気持ちを大切にする紅葉。
ただ樹木の気持ちが分かって「解決できる」としても、人の気持ちが分からないと「解決させてもらえない」
名医は技術や知識だけでは務まらない。

プロ意識

天野さんは樹木医ではないでしょう? 素人判断は危険です。
はた目には元気に見えても、実際は違うことなんて、珍しくありません。
人間の病気と同じです。専門家の診察が必要なんです。

病気の紅葉を気づかった天野に対して、紅葉が語った言葉になります。
樹木に関してだけは正論を言っている。
自分は病院にも行かず、「寝ていれば治る」と言っているのに。

行動原理

樹木が助けを呼んでいるなら、私はいつでも駆けつけます。

急な呼び出しでも樹木のためなら構わない紅葉。
自分の状態や状況に関係なく、一本芯が入っているとフットワークが軽くなる。
もっとも、それ以外では動かないが。

助け合い?

苦手な部分を補い合うことと肩代わりすることは違うのだ。

人付き合いが苦手な紅葉の代理をしようとした、天野の考え方です。
これだけでは少し分かりにくいですね。
補い合うとは、人付き合いが苦手な人をフォローして、相手をより良い方向に導くこと。
肩代わりとは、人付き合いが苦手な人の前に立って、相手と直接自分が対応すること。
苦手な人を導くより、自分でしたほうが簡単だ。
しかし根本的な解決にならないのは、多くの方が経験しているだろう。

面白さについて

でも、何を話せば面白いのか...
私の「面白い」は、他の人の「面白い」と一致しないことが多いですから。

ほとんどの人が面白いネタを持っている。ただ、方向性の違いが有るだけ。
見方を変えると、一致しない人は「特殊な知識を持っている」ということ。
その人のためにも、自分のためにも、その知識を拾い上げていきたい。

解決方法

治すためにはあれこれするのではなく、根本的な原因をどう改善していくか。
それが大事なんです。樹木はやはり自然の中で生きているわけですから。

問題の原因がつかめない紅葉の言葉になります。
応急処置的なことは出来る。しかし、「根本的に治すことができない」という状況。
樹木以外でも当てはまりそうです。問題が起きた場合、とにかく何かしがちになる。
「結果を求める」というよりも、「とにかく何かしなければ」という感じで動く。
その結果、どんどん悪化していく。
「何かを追加する」と同じぐらい、「何かを取り除く」という発想を持って、問題に取り組みたい。

重要なこと

何が重要なのか私にも分かりません。でも、何か重要なことはあるはずです。

「分からないことは分かっている」、という感じ。多くの人がここで投げ出します。
せっかく大切な疑問が出てきたのに、投げ出してしまう。
あと一歩の踏み込みを出来る人が、成功者になるのでしょう。

樹木と人

樹木が語ってくれないときは、周りの人に語ってもらう。

紅葉を教えていた先生の言葉になります。
語らぬ樹木の言葉を聞くのは難しい。なぜなら、周りの変化を伝えることが出来ないから。
最後はやっぱり「人」になる。

感想

樹木の気持ちは分かり、人の気持ちが分からない柊紅葉と人の気持ちを考えすぎる天野優樹。
そんな二人の優しい物語でした。
一応、ミステリーなので人と人のトラブルや、家庭内の不和などはある。
しかし区役所職員で収まる内容ですし、最後はハッピーエンドで終わるので心休まります。
難しいテーマやショッキングな内容の作品が多い中、非常に優しい気持ちで読める作品です。
気分的には「旅の友」に最適ですね。

緑の窓口 ~樹木トラブル解決します~
下村 敦史
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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