キラキラ共和国(小川糸)より言葉と名言の紹介

キラキラ共和国(小川糸)

 ツバキ文具店の店主・鳩子が入籍することから始まる物語。

 

 代筆を通じて、人とのつながりを求めていく。

 

 そして鳩子自身も家族と向き合うことになる。

 

 「ツバキ文具店」の続編です。

親子

 

 ちょっとずつ、親子になっていこうね。
 いきなりがんばっちゃうと途中で疲れるから、お互いに無茶をせず。

 前妻の連れ子になるQPちゃんに対して、鳩子が話したことになる。

 

 形式上では家族になっても、気持ちの上で家族になるのは時間がかかる。

 

 無理をすると、逆にダメになるかもしれない。

 

幸せ

 

 そんなつまらないことを口にしたところで、誰も幸せにはならない。

 何かを見たり聞いたりした場合、言いたくなることがある。

 

 それは正しいことかもしれない。

 

 相手のためを思ってかもしれない。

 

 しかしそれによって生まれるのが「争い」だとしたら、それは正しいのだろうか?

 

 たまには、「幸せ」を基準に考えるのもよい。

 

年月

 

 最初は笑って流せたことも、長く生きているうちに気にさわるようになって許せなくなったりする。
 許せない自分に苛立ったり、許せない自分が許せなかったり。

 人は何を言うかより、誰が言うかを問題にする。

 

 相手に好意を持っている時には嬉しいことが、悪意を持つと苛立つことがある。

 

 言い方を変えれば、全ては自分の気持ち次第となる。

 

 これは相手の問題だろうか、それとも自分の問題だろうか?

 

共感

 

 私が何も話せない時は、ただ黙って私のそばにいてくれます。
 泣いている時は、ハンカチを貸してくれます。
 笑いたい時には、一緒に笑ってくれます。

 ある異性のことを話している言葉になります。

 

 素敵な人であり、言葉だと考えます。

 

 しかしここで注意しないといけないのは、全て自分の気持ちであること。

 

 ここに相手の気持ちは入っていない。

 

 「そうしてくれることが当然」と思い始めた時、おかしなことになってくる。

 

鎌倉の物件

 

 ダメだよ! そんな悠長なことを言ってたら、誰かに先を越されちゃうよ。
 鎌倉はそんなに甘くないよ。

 鎌倉で物件を探している人が、「今度」と言った時に話した言葉になる。

 

 激戦区だから、物件は取り合いかもしれない。

 

 しかし激戦区だからこそ、準備も無しに探すと間違える可能性も高くなる。

 

 特に今回の話では即決しているため、個人的には違和感を感じる。

 

加害者

 

 どんなに相手の不幸を望んだって、それで自分が幸せになれるわけではないんだ。

 自分の妻を殺害された人が話したことになる。

 

 確かに正しいことである。

 

 相手が不幸になるのと、自分が幸せになるのは、何の関係もない。

 

 ただ、本人が言うならいい。

 

 しかし、本人に言うことは出来ない。

 

無理と感謝

 

 無理に好きになる必要はないんだね。 でも、感謝することは、できるね。

 自分を捨てた母親に対しての感情になる。

 

 母親は嫌いだとしても、産んでくれたことには感謝するという感覚になる。

 

 これも先程と同じく、本人には言えないですね。

感想

 

 前作「ツバキ文具店」は、いろいろな意味で美しさを感じていました。

 

 しかし残念ながら本作には、その部分が少なかった気がします。

 

 それは主人公である鳩子が入籍し、幸せ感を出しているせいかもしれない。

 

 個人的な意見だが、代筆屋にはある程度の「影」があって欲しい。

 

 そうでないと、人当たりの良い芸術家や健康的な小説家を見る感じになる。

 

 もちろんそれ自体が悪いわけではないが、あくまで個人的な趣味となる。

 

 前作「ツバキ文具店」が好きであり、幸せな物語を求めるならおすすめです。

 

 

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