「盤上の向日葵」の名言まとめました

「盤上の向日葵(柚月裕子)」より名言をまとめていきます。

埼玉県の山中で、身元不明の白骨死体が発見された。
そして600万円の価値がある、将棋の駒も同じ場所に埋められていた。
それから4ヶ月後、山形県天童市で行われる将棋の対局場に、2人の刑事が現れるのだが...
将棋に魅せられ、そして家族に翻弄された少年の物語。

職人技

駒師は芸術家というよりは職人です。職人技はそう簡単に盗めません。

将棋の駒は名人が作れば、非常に高価な物になる。
しかし芸術品ほどの価値はなく、あくまで職人レベルの価値となる。
これは謙遜と同じぐらい、自負でもありますね。

本の価値

本はいいぞ。行けない場所へ連れて行ってくれたり、地球の裏側にいる人の話が聞けたりする。過去や未来の人にも会えるし、とんでもない冒険にも巡り合えるんだ。

今更ですが、本について書いていたのでピックアップしました。
分かりきったことですが、改めて本の良さを感じたいですね。

知らないこと

ものを知らないことほど、怖いものはない。
無知は人に恐れを抱かせるか、恐れ知らずにさせるかのどちらかだ。

知らないと第一歩目を踏み出す勇気が、持てないことがある。
逆に知らないことで第一歩目を踏み出せることもあるが、それは無謀と言って間違いない。
やはり正確に知った後、第一歩目を踏み出すことが好ましい。
そして一番してはいけないのは、知らないのに大口を叩くことだろう。

仕事

俺の仕事は、事件を解決することだ。人に好かれようが嫌われようが、関係ない。

先輩刑事が話したことになる。
目的がハッキリしていると、眼の前で起こる些細な出来事に振り回されなくて済む。
あらゆる行動は、目的や目標を達成するための手段に過ぎないですからね。

情報

あんたが言う微々たる情報ってやつが、役に立つか立たねえかは、俺たち警察が判断する。
勝手に決めつけるんじゃねえ。

情報を聞いてる相手が自分の判斷で情報を言わない時に、先輩刑事が話したことになる。
情報というのは、全ての事実であることが好ましい。
相手の見解が入ったり、また不要な情報と判斷されることが一番問題になる。
しかし自分で判斷したい気持ちは分かるので、それを上手く聞き出すのが技術ですけどね。

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法律の限界

──法では桂介は救えない。

桂介とは、虐待を受けている少年のことになる。法律は守られるのが前提で決められている。
また明確に破られないことには、どのような人物でも人権が認められる。
そのため虐待を救うのは、法律的には取り返しがつかなくなってからの場合が多い。
法律を守ることは基本的に正しい。
しかし正しいゆえに、最悪の結果を迎える場合があるのも、また事実となる。

裏目

世の中、よかれと思ってしたことが、裏目に出ることがある。
そのことを、よく覚えときなよ。

よかれと思うこととは、その人の善意になる。
しかしその善意は、相手にとっても善意に感じるかは分からない。
だからといって、何もしないのが良いわけではない。
本当に人を導いたり、また助けるのは難しい。

本質

高価な駒をなぜ遺体と一緒に埋めたのか。その理由に、本件のすべてがかかっている。
理由さえわかれば、事件は九割方、解決する。そう思ってます。

先輩刑事が上司に事件に対して聞かれた時、答えたことになる。
正直、内容に意味はない。注目したいのは本質にポイントを絞っていること。
事件に限らず、なんでも情報を集めようとすると、結局情報を活かすことは出来ない。
情報とは、得たい物だけを入手することが最善となる。

必要なこと

刑事に一番必要なのは、諦めの悪さだ。
頭がよくても、読み筋がよくても、小さな躓きで諦めるようなやつは刑事には向かねえ。

先輩刑事が後輩に話したことになる。これは一面の真実となる。
しかしドラマではこれが事件解決につながることも多いが、場合によれば「固執」になる。
自分の考えを諦めるのも、状況によれば大切となる。

勝負

みっともねえ。男はよ、同じ倒れるにしても、前のめりに倒れるもんだ。
敵の前で背中を向ける手だぜ、ありゃァ。

主人公の桂介が逃げの手を指して負けた時、「真剣師」と呼ばれる人物に言われたこと。
言葉以上の意味はありません。

将棋の駒

将棋の駒は美術品じゃねえ。眺めているだけじゃあ死んでいるのと同じよ。
駒は指してこそ生きる。日陰にずっと押し込まれたままのこの駒は、死んでるも同然だ。

価値が有る物は、日常的に使うのはもったいない。
しかしまったく使わないのは、もっともったいない。
いかに高価であろうと、それが実用品であるならば、まず使うことを考えたいですね。

百人百色

人はな、身体も人生も、百人いれば百とおりなんだよ。
こうすれば幸せになれるとか、ああすれば金持ちになれるなんて嘘っぱちよ。

世の中にある成功法則は、その人にとっての成功法則に過ぎない。
もちろんそれが合う人がいる。当然、合わない人もいる。
そのため成功法則は山程あり、これからも増え続けるだろう。
しかし失敗の法則は、誰もが同じになる...

天才

いつの世も、天才ってのは凡人にはわからねえ重いもんを、背負ってるのかもな。

何かを持っていることは、何かを持っていないのと同じになる。
持つがゆえに、何か問題を抱えることになる。
また持たないゆえに、別の問題を抱えることになる。
結局はバランスが取れているのかもしれない。

感想

この小説を評価するにおいては、何を基準にしているかで変わると考える。
もし刑事物とした推理小説やミステリーを期待すると、期待外れに終わる可能性がある。
逆に人間ドラマを期待しているなら、読み応えのある作品と言えるだろう。
個人的には刑事物を期待していたので...
また将棋に興味がある人なら、純粋な小説として楽しめるでしょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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盤上の向日葵

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