「居酒屋ぼったくり」の名言まとめました

「居酒屋ぼったくり(秋川滝美)」より名言をまとめていきます。

東京の下町にある小さな居酒屋。その名も「ぼったくり」
両親から受け継ぐ店を、今日も姉妹が切り盛りする。
店名とは異なり、お酒も料理も全ておてごろ価格。
「こんな居酒屋に行って見たい!」と思わせる作品です。

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一見

一見だった客が二度目に来てくれたときに、「また来てくれてありがとう」と迎えることは客商売の原則だ。

これは客の立場として、非常に嬉しいもの。
この店のように一人で行ける居酒屋でも、最初はもちろん構えてしまう。
そして二回目も、入った瞬間には構えは取れない。
しかしこれを言われたら、やっと落ち着ける。
ただ私は好ましく感じているが、嫌な人もいるらしいので注意は必要。

若者

結局、若いからこそ許してやんなきゃいけないこともあるし、若いからこそ鍛えなきゃならんこともある。

若者の仕事について語ったこと。仕事を始めて数年は落ち着かないものである。
最初は何も分からないで、何をやっても上手く行かない。
少しすると分かった気になり、結果としてより大きな失敗をする。
数年すると何か先が見えなくなり、仕事自体が嫌になることがある。
誰でもがそんなものである。それなのに、ただ厳しいだけでは上手く行かない。
ただ優しいだけでも成長を止めてしまう。バランスが必要なのだが、それが難しいですね。

季節と思い出は確かに繋がっている。旬のものを見るたびに、人は思い出をたぐり寄せる。

食べ物は思い出と直結する。「あの時」という記憶は、一生薄れることはない。
ただスーパーの食品売場には旬を感じない...

決め台詞

任せなさい。この美音(みね)さんは、嘘と五分刈りの頭は結ったことがないのよ。

この店の女主人である美音さんが、近所の中学生に話したこと。
「五分刈り」の意味は伏せておく。性格がよく出ていたのでピックアップしました。

値段

ものには相応しい値段がある。この町では価格の差はストレートに質の差だ。
質の悪いものに高い値を付けるような店はさっさと潰れていく。

安く買うことが「買い物上手」みたいに言われている。しかし本当にそうだろうか?
もちろん質以上に高い物を買うのは、買い物下手である。
しかし必要以上に安く買い叩くことが、はたして買い物上手だろうか?
出来れば適正価格で購入し、全てが回る世間であって欲しいものだ。

お礼

したことがどんなにささいであっても、礼を言うほうにはそれだけの理由がある。
それならばその気持ちをちゃんと受け取ってやるほうが相手も嬉しいだろう。

よく人に与えることが、成功への近道と書いている。しかし与えるのって意外と難しい。
慣れている人には簡単でも、慣れてない人はタイミングに手間どるもの。
また断られると、どうしていいか分からなくなる。
簡単に言えば、とりあえず受け取って欲しい。
こういう時は遠慮は敵であり、受け取ることが優しさである。

たまに

「『ぼったくり』の名が泣くよ」
「たまには泣かせておきましょう」

常連になりつつある客が、店側のトラブル(本業とは違う)を解決した。
その時に店主の美音さんサービスしたことに対する会話である。
リズムのいい返しですね。こういうの、けっこう好きかも。

夏休み

家族がいる限り家事から解放されない主婦にとって、夏休みは軽い地獄だ。

子供にとって夏休みは天国だ。学校には行かなくていいし、全てが自由にできる。
しかしそれって、自由にさせてあげるほうは大変。
子供は無理でも、夫の方は気を使ってほしいところだが。

食事

いいんですよ、下手でもなんでも。自分で作らなくていい食事はそれだけで星三つです。

料理下手を自認する客に、美音さんが話したこと。
料理を作る幸せもあるが、作ってもらう幸せもある。
間違ってもたまに作っただけで、偉そうにはしないように!

草木

それはそれだよ。草木はまた別だからさ。
クロはかわいいけど、物を言えない連中はこっちが気にかけてやんなきゃならない。

常連客のお婆さん、ウメさんが話したこと。クロとは、最近買いだした子猫のこと。
動物はアピールしてくれるし、だからこそかわいい。それに対して植物はアピールしない。
しかしだからこそ、こちらら気をかけないと、良くも悪くもすぐ結果として現れる。
「物を言えない連中」とは、けっして草木だけでは無い。

下手

お客さんに下手に出させちゃいけないなあ...

ある行動をした常連に対して、少し怒りを憶えた美音。
それが実際の態度に現れてしまい、客側が下手に出てしまった。
そのことに対して、美音が思った心の声。
店側は決して下ではない。だから偉そうな客を見ると怒りを覚える。
しかし逆に客も下ではない。だから偉そうな店主を見ると怒りを覚える。
店と客は対等でなければいけない。
と言ってもどちらも人ですから、たまにはおかしくなりますけどね。

感想

非常に面白い物語です。
特に一人でお酒を飲むのが好きな私にとっては、「こんな店が近くに欲しい」と叫んでしまいそうなぐらい。
そして一人飲みが好きなのと、一人静かに飲むのが好きは、まったく別だと言うことを多くの人に知ってほしい。
一人飲みが好きな人の多くは、こんな店で飲むことが好きなのである。
お酒好きの人すべてに、おすすめしたい一冊です。

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