ビブリア古書堂の事件手帖7より言葉と名言の紹介

ビブリア古書堂の事件手帖7(三上延)

 ビブリア古書堂の女性オーナー篠川栞子による古書にまつわる物語。

 

 今回はシェイクスピアの古書の謎に挑む。

 

 取引に訪れた謎の男、今は無き祖父による張り巡らされた謎は
母の篠川智恵子も巻き込んで、複雑に絡み合っていく...

 

 大人気シリーズ第7弾であり、最終巻になります。

 

→シリーズ初めとなる「ビブリア古書堂の事件手帖」はこちらより

決意

 

 わたしは他人の用意した試験で、人生を決めるのは嫌です。
 そんなわたしはわたしではありません...
 いつどこでなにをするか、どう生きるかは自分で決めます。

  栞子さんの母親である篠川智恵子の、若き日の言葉になります。

 

  父親からの試験をバッサリ切り捨てている。

 

  父親の後を継ぐのも悪くないが、自分に自信があれば
 与えられるだけでは嬉しくない。

 

  ただもらえるものは、もらったほうがいいかもしれない。

 

  そうすれば、早い段階でより大きなことが出来るから...

 

過去のこと

 

 だったらいいじゃないですか。
 全部昔あったことで、今起こってることじゃない。
 これから先、俺たちが気をつけていけばいいだけです。

  家庭の問題などで割り切れない栞子さんに対して、五浦くんが
 話した言葉になります。

 

  昔は昔、周りはあくまで周りであり、本人には関係がない。

 

  しかし多くの場合、簡単に割り切れない。

 

  苦労が多かったとしても、あくまで判断基準はこのように
 相手自身におきたいものです。

 

美しさの本質

 

 見かけの美しさは中身とは別ものかもしれない。

  シェークスピア作「ヴェニスの商人」からの抜粋になります。

 

  何をもって美しいと感じるかは人それぞれ。

 

  金額的に一番高価なものが、一番美しいという考えも間違えではない。

 

  しかし美しさの判断基準は、自分の持っている美的感覚を信じたい。

 

  自分以外の誰もが否定したとしても、自分が美しいと感じ、
 幸せを感じるなら、それほど素晴らしいことはない。

 

油断

 

 すっかり油断してしまいました。
 愚か者ほど自分を賢いと思いこむものですな。

  油断により判断を間違ってしまった人の言葉になります。

 

  自分を賢いと考えてしまうと、相手が馬鹿に見える。

 

  それが奢りとなり、甘い考えから墓穴を掘ることはよくあること。

 

  自分を馬鹿と考える必要はない。

 

  ただ、相手も賢いと考えて行動したい。

 

母親

 

 あの人が自分の娘や母親が困っているからといって、助けに現れる
ような良心があると思っていらっしゃるんですか。

  母親のことを聞かれた時の栞子さんの言葉になります。

 

  例え事実だとしても、ちょっとキツイ。

 

  身内のことは悪く言いたくないが、身内だからこそ言葉がキツくなる
 気持ちは分かる。

 

  そうならないのが一番ですけどね。

 

休みについて

 

 分かってないなあ。
 なんにも予定ないのが大人にとって最高の贅沢なの。
 このところ忙しかったから特にね。

  五浦くんの母親の言葉になります。

 

  旅行などの予定も嬉しいけど、「何もしなくてもいい」予定のない
 休日はいいものです。

 

  「予定がいつもない人」は、たまには予定が欲しいですけどね...

 

恋人の母親より1

 

 あなたに心を許していても、いつかは離れていくと思う。
 わたしと同じように、自分の意思で。

  栞子さんと性格も外見もそっくりな母親の言葉になります。

 

  「わたしと同じように」と言われると真実味がある。

 

  もちろん、「はいそうですか」とは言えないですけどね。

 

おどけている人

 

 頭がいいから道化にもなれる。
 道化役にはそれなりの知恵が要るから。
 注意しないと危険よ。

  いつもふざけている人は、周りからあざけられる。

 

  しかし意識してそうしているなら、別の目的があると考える必要がある。

 

  間違っても本音を洩らしたり、手の内を見せないように注意したい。

 

恋人の母親より2

 

 こういう時、あなたはなんの役にも立たないわね。
 あなたは確かに力も強いし、多少は勘も鋭いかもしれない。
 でも、しょせんはただの凡人。
 あなたにできることは、他の人でも十分にできる。

  五浦くんに古書に対する能力のなさを指摘している、栞子さんの
 母親の言葉になります。

 

  事実であるから反論は難しい。

 

  今後努力しても、この親子ほどの能力を身につけることは困難である。

 

  相手の親から気持ちだけではダメの烙印を押されてしまうと、
 気持ちが落ち込んでしまいますね。

 

はげまし

 

 そりゃお前は凡人だろうよ。
 これからの人生で、いつかあの姉ちゃんはお前から離れていくかもしれねえ...
 でも、それがどうした。
 もっと自信を持てよ。お前自身の覚悟がすべてなんだ。
 残りの人生なんてどうせ誰にも分かりゃしねえ。

  悩んでいる五浦くんに対して、馴染みの客からの言葉になります。

 

  気持ちだけではダメだが、気持ちさえあれば何とでもなるという考えもある。

 

  結局は自分自身が全てとなる。

 

栞子さんの気持ち

 

 あなた以外の誰とも付き合わない。
 他のどんな男の人も、わたしにはなんの価値もない...
 あなたを好きなわたしが、わたしという人間。

  気持ちが揺らいでいる五浦くんに対して、栞子さんの言葉になります。

 

  少し言葉回しが演劇風なのは、本より引用しているから。

 

  それはともかく、以前は「誰とも付き合わない」といっていた栞子さんの
 心境の変化が大きい。

 

  それだけ五浦くんの存在が大きいと言えるし、元々は情熱的な
 性格であったとも言える。

 

  また、素に戻った時のギャップもいい感じ...

 

栞子さんの決意

 

 古書はわたしが見極めます。
 大輔くんには、わたしを見極めて欲しい。

  金額の大きな取引に向かう前の、栞子さんの言葉になります。

 

  金額が大きくなると知識はもちろんだが、メンタル的なことが大きくなる。

 

  そのためには信頼する人の存在が不可欠になる。

 

  自分もそれだけの存在になりたい...

 

将来について

 

 いつどこでなにをするか、どう生きるかはわたしたちが決めるんです...
 母親の提案はただの提案にすぎません。

  母親からの提案を受けた栞子さんの考え方。

 

  初めに書いているが、母親の考え方に似ている。

 

  やっぱり性格が似ている二人。

 

  違う点は「わたしたち」というところですかね。

感想

 

  あとがきを読むと、本編としては本当に終わりみたいです。

 

  実際の結婚まではいかないが、無事プロポーズも終わり一段落で
 あることは間違いない。

 

  またあとがきより、今後スピンオフ的な作品を出していくみたいなので、
 それも楽しみです。

 

  いままでは五浦くん目線で話が進んでいるのが、栞子さん視点、
 母親の智恵子視点、意外と妹の文香視点も面白そう。

 

  古書に関わる人の、心の闇を見せられるところもあるが、
 全体的に古書にまつわる素敵な物語でした。

 

  年齢、性別とわず楽しめる作品です。

 

 

 

 

 

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