「さよなら僕らのスツールハウス」の名言まとめました

「さよなら僕らのスツールハウス(岡崎琢磨)」より名言をまとめていきます。

それはベッドタウンを抜けた所に見えてくる。
河岸に、まるで腰掛けるように建っているシェアハウス「スツールハウス」。
若者たちがいっときの時間を共有し、そして旅立っていく場所。
そこでは青春の思い出とともに、出会いと別れが繰り返されていく。
「珈琲店タレーランの事件簿」の著者による青春ミステリー。

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叫び

ひとつ屋根の下で暮らしていれば、嫌でも顔を合わせるんだよ。
それでなくても普段から口数少なくて気持ちが読めないのに、完全に黙っちゃったらずっと、口も利きたくないほど怒ってるのかと思ってしまうよ。
もう話しかけてもいいってときは、直之のほうから示してくれないとわからないじゃない。

同じスツールハウスで暮らしている、恋人の言葉になります。
少し長いですが、全文をピックアップしました。
シェアハウスに限らず、沈黙をもってアピールする人がいる。
個人的にもそっち方面ですから、理解は出来る。
しかし、相手にとってはたまらないですよね。
もちろんそれは分かっているので、うまく表現することが出来ないのは性格なのか、それとも努力不足なのか。

わがままの本質

スツールハウスに住んでいたころ。
何だって許される気がしていたのは、許されないことばかりの自分自身への反発でもあった。

わがままの理由になる。
人によって、この言葉からいろいろな感情が生まれるだろう。
そのどれもが正しく、そのどれもが正解ではない。
個人的な考えは、ここには書かないでおく。

いっときのわがまま

───今夜だけは、かって自分を愛してくれた人のことを想っていてもいいですか。

結婚式から数日後の言葉になります。
昔の恋人からの隠されたメッセージに気づいた。これは、夫への裏切りでしょうか?
私的には個人の自由の範囲と考える。しかしこれは、絶対に黙っていていほしい。
たとえ顔に出ていたとしても、言葉にはしないで欲しい。
思うのは自由だが、言葉にするのは自由ではないのだから。

過去の記憶

いまより若かったころ、正気に返ればおぞましくすらある考えに、ときとして取り憑かれてしまうことが自分にもあった。
追いつめられると、人は何をしでかすかわからない。

若気の至り、というやつでしょうか?
必ずしも年齢とは関係しないが、人は追いつめられると視界が狭くなる。
いろいろな方法や可能性があるのに、「これしかない!」と思い詰めてしまう。
相談出来る人がいればいいのだが、問題が難しければ相談自体が難しい。
こちらから手を伸ばしても、それに気づくことも出来ない。
追い詰められた人を助けるのは、本当に難しい。

過去の過ち

非常に切実だった時代に、やむにやまれず犯してしまった過ちだ。
許されるのは、いけないことだろうか。
人は一生、いかなる罪も抱えたままで生きていくしかないのか。

ある過ちを犯した人物のことを、考えた言葉になります。これは非常に難しい問題だ。
こう言われると、「確かにその通り!」と同調しそうになる。
しかし理由があれば犯罪を犯してもいいという考えは、あきらかにおかしい。
もし自分の現在に影響を与えるようなことをされたら、絶対に許さない。
許すはずがない。相手の事情など、知ったことではない。
「一生、苦しめ!」と言いたくなる。ただ犯罪とはいえ、本当に微細なこともある。
時間は関係ない、あるのは程度の問題だけ。

失敗

「酒のせいだ... あれは、酒のせいだった」

ある人物の言い訳になります。個人的には何も言えない。

月下美人

でも、一夜にしてしぼんでしまうからこそ美しいと思っていたのに、その気になれば延命できるなんて、何だか興醒めのような感じもするね。

美しさと儚さに関する言葉になります。この考え方は分かりますが、少し疑問が残る。
美しいものは美しいのであり、儚さとは関係が無いのではないか?
しかし、儚さを「価値」と考えればよく分かる。
例えば、人工ダイヤモンドがいくら美しくても、天然のダイヤモンドの美しさは出ない。
それは外見ではなく、人が気持ちで見ているから。やはり、儚さは美しさなのかもしれない。

陰の道

月下美人は、太陽の下では咲かない花です。照らされていては、咲けない花もあるんです。
自分の醜さや弱さ、情けなさを陰に隠したままでいたい。
そんな風に思っている人もいるんですよ。

今までもこれからも、目立たず生きていきたいと考えている男の言葉になります。
目立ちたい、認められたいと考えて生きている人は、これを「しかたなくそうしてる」と考えがち。
しかし本当に、目立つことや認められることに興味がない人はいる。
こういう人は自分で納得さえ出来れば、人からの称賛を必要としない。
逆に人からいくら称賛されようと、自分が納得出来なければ、全てを否定してしまう。
もちろんこれは私の考えであって、その人の気持ちは分かりません。
そんな人の生き方を認める必要はない。ただ、否定しないでいてくれると助かる。

読書

勉強になんか、ならなくたっていいの。おもしろければ、それだけでいい。

本を読むことを勧めた時に話した言葉になります。
多くの人が学校での教科書のイメージのせいなのか、読書を勉強と考えてしまう。
もしくは、「本を読むからには何かを得たい」と力が入っている。
しかし本とは面白いものであり、楽しいもの。個人的にはマンガも十分読書と考えている。
特に歴史関係などは、マンガやゲームで下地を作った後に小説を読むこともありだと考えている。
個人的にも「三国志」はゲームから入った経験がある。
紙でもスマホでも、軽い気持ちで読書をしてもらえるとうれしい。

感想

本作は、スツールハウスに関わった人達の人間ドラマです。
スツールハウス内の出来事や、それぞれが旅立った後日談も多い。
またそれぞれの登場人物は異なるが、長く住んでいるメンバーなどは共通していたりして、時間の流れを感じるストーリーになっている。
私はシェアハウスのことは知らないし、正直入りたいとも思わない。
しかし本作を読むと、今更ながら興味が湧いてくる。
「共同生活」というものは、いいものかもしれないですね。
懐かしさと同じぐらい、現在を感じさせる不思議な作品でした。

さよなら僕らのスツールハウス
岡崎 琢磨
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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