「きょうの日は、さようなら」の名言まとめました

「きょうの日は、さようなら(石田香織)」より名言をまとめていきます。

運命に翻弄されながら、出会いと別れを繰り返す兄妹の物語。
大人になったキョウコは、子供の時に別れた血のつながらない兄のキョウスケに出逢った。
定職にもつかず、悪さを繰り返しているキョウスケだが、キョウコの生活に次第に深くかかわっていく。
関西の港町(おそらく神戸)を舞台とした、優しくもせつない物語。
著者のデビュー作であり、個性的な登場人物が魅力の作品です。

幸せ

キョウスケはアホやねぇ。いっつも同じ景色を一緒に見られるからありがたいんよ。
お母さんは、この時間が人生で一番幸せ。

キョウコの父親の再婚相手である、スミレさんの言葉になります。
みんなと同じ景色を同じように見る。このあたり前のことが幸せと感じている。
しかし、普通は幸せとは感じない。無くした後に幸せを思い出す。

未来

今、この瞬間に、世界が終わったらええのに。

先程と同じように帰っている時に、スミレさんがボソッと話した言葉になります。
今、この瞬間は幸せ。しかし、明日を迎えると。

仕事

責任のある仕事はしなくて良いし、出世のための競争もない、無理に自分の存在を誇示しなくても良いこの会社が私には有り難い。

小さい会社の事務職で働いているキョウコの言葉になります。
この言葉を聞くと男女差を考えてしまう。
どうしても男なら、今の少ない収入での不安な未来を描いてしまう。
しかしキョウコは未来を別の姿で描くことが出来る。
もしくは、とりあえず今の生活だけを考えればよい。
男がこの言葉を話した時、世間は認めてくれるのだろうか?

帰り道

定時で帰れる時は、港に自転車を止めて夕暮れの海を眺めることもあった。
青い空がオレンジ色に染まる。

自転車通勤をしているキョウコの帰り道の風景になります。
特別な言葉ではないが、きれいな表現のためピックアップしました。
帰り道に海と夕日は贅沢ですね。

母性本能?

あかんたれのキョウスケが愛しい。これが噂の母性本能か? と不思議な気持ちになった。

隣で寝ているキョウスケを見ているキョウコが感じたこと。
家族や兄妹はもちろん、恋人にも縁が薄いキョウコらいし感覚です。
自分には分からないけど、これは突然生まれるもの?

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日常

私はキョウスケと同じ時間を過ごすことが嬉しかった。
子供の頃のように、たわいもないことを笑い合えるのが幸せだった。
あかんたれのキョウスケが好きだった。

いつも気取らず、普通にいれるキョウコとキョウスケ。普通の大切さを思い出したい。

おせっかい

でも俺、お前に解決して欲しいことなんて何にもないで。

キョウコがブラブラしているキョウスケを立ち直らせようとしていた。
それを感じた時のキョウスケの言葉になります。
人は本心から忠告してくれる。それは分かっているけど、限りなく迷惑だ。
むしろ本心だからこそ迷惑だ。言っている方も、言われたらイヤなはずなのに忘れている。

別れた人

あんたな、昔別れた人に会うんが幸せとは限らんで?

昔別れた人に会いたいと思うのは、記憶の中の思い出が良いからでしょう。
しかし、期待を持って現実に向き合うと。
キレイな思い出は、思い出の中で留めておくのがよい。

映画

こんなに暗くて怖い映画初めてやったから...
独身女が悪夢の世界に取り残されるって、他人事とは思えんわ。

映画を見た後のキョウコの言葉になります。こんなもの、独身男でも怖い。

占い師

何にも視えへんあんたや兄貴がうらやましい。

いろいろな未来が見える占い師の言葉になります。
いろいろなものが視えるのはうらやましい。
しかし、視たくない未来もある。そう考えると、やっぱり未来は分からないほうが面白い。

父親

...だって、父にとっては常識的に人生を送る者だけが正解なのよ。
ハッピーエンドを妨げる者なんか存在価値がないの。
はみ出る人間は生きてる数に入れないのよ。

あるオカマの言葉になります。
子供の頃、女の子になりたいと憧れたため父親に疎まれていた。
この性別に関することは難しい。他人事なら、いくらでも受け入れることが出来る。
しかし自分に関係することを受け入れる人が、どのくらいいるだろうか?
一緒に街を歩いたり、結婚相手の家族に普通に紹介出来る人がどのくらいいるだろうか?
こんなことを気にしない人になりたいですが。

将来

これで良かったかなんて、人間、死んでからしか分からんもんだよぉ。

ある決断をした後に言われた言葉になります。
確かに、良いと思ったことが悪いこともある。
悪いと思ったことが、予想外の方向に進むこともある。
なにごとも、少しは希望を持っていたい。

会話の後

キョウスケはそれっきり、何も話さなかった。
私達はただ黙ってふたりで同じ海をいつまでも見ていた。

キョウスケとキョウコの会話後の風景。沈黙を共に出来る人と出会いたい。

感想

素敵な物語でした。幼いころに母と死別。父親の再婚と血のつながりのない兄との出会い。
そして、母と兄との別れ。大人になった後、別れた兄との出会い。
確かに複雑な生い立ちだが、現実にあってもおかしくない。
そんなキョウコとキョウスケの物語。
キョウコ自体にもそれほど特別なキャラはない。
せいぜい、オカマとか変わった人に抵抗がないぐらい。
キョウスケもチンピラ風だが、具体的に何をしているかは分からない。
そのような普通な人達が日常を過ごしているだけなのに、なぜかせつない。
何か心のどこかを押してくるような感じ。ラストは意外な感じだったが、読後感もいい。
これは著者のデビュー作です。今後に期待が持てますね。

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きょうの日は、さようなら

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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