「ルビンの壺が割れた(宿野かほる)」の名言・台詞まとめ

「ルビンの壺が割れた(宿野かほる)」の名言・台詞をまとめていきます。

ルビンの壺が割れた

私は写真をパソコンに取り込んで、大きく引き伸ばしました。
笑わないでください。あの時の私はミステリーに夢中になるような気持ちでした。男にはいくつになってもそんな幼稚な一面があるのです。

写真の中の窓ガラスに映る謎の女性。その正体を暴きたい。そんな子供じみた思いからです。拡大した写真を見た瞬間、思わず、あっと声を上げました。

そこには二十八年前に亡くなった貴女の顔があったからです。(水谷一馬)

 

お返事はもちろんないものと承知しています。亡くなった方からの返事はあるはずもありませんから。(水谷)

 

ごめんなさい。勝手に貴女を殺してしまって──。
私の心の中の貴女は、二十九年前のあの日に死んだのです。そう思わなければ、あの時の苦しみから逃れられなかったのです。(水谷)

 

まさか、そんな貴女と後に結婚することになるとは夢にも思いませんでした。あ、つい余計なことを言ってしまいました。気を悪くしないでください。(水谷)

 

障碍を持っている人たちを見ていると、人生とは何と不公平なものだろうと思います。
金持ちの家に何不自由のない環境で生まれてくる人もいれば、身体を満足に動かせないで生まれてくる人もいるのです。(水谷)

 

 

愚かな人生だったと思います。やり直せるものならやり直したい、心からそう思いました。そしてやり直すとしたら、貴女と挙げるはずだった結婚式の日からです。(水谷)

 

追伸 前のアカウント(というのでしょうか)を消して新しいアカウント名で登録しなおしましたが、特に意味はありません。(水谷)

 

この前のメッセージにて、水谷様ご本人であることを確信しました。
式の二日前にお会いした時、わたしが言った言葉は、わたし以外には水谷様しかご存じないことですから。(結城未帆子)

 

私の家族は熱帯魚だけです。
その後の人生で貴女とこうしてやり取りできる日が再び訪れるなんて、夢にも思いませんでした。(水谷)

 

水谷様からのメッセージを拝読するたびに、不思議な気持ちにさせられます。
懐かしい映画音楽を耳にするような、なんとも言えない郷愁のようなものを感じます。(未帆子)

 

今なら、教えていただけますでしょうか?
すみません、今の言葉は忘れてください。やはり神秘のまま置いておくことにします。(未帆子)

 

水谷様が書かれた話はもう三十年以上も前のことです。
それはたしかにわたしの話ですが、どこかで自分ではない別の人の物語を読んでいるような気がします。(未帆子)

 

わたしが恋していたのは水谷様でした。
演劇部に入った頃は、単なる憧れという存在でしたが、直接演技の指導を受け、何度もお芝居の相談をしながら役作りをするうちに、憧れ以上のものになりました。(未帆子)

 

何だか、今日のわたしは少し妙です。さきほどワインを飲みすぎたせいでしょうか。
手紙なら一晩寝かせてから送るのがいいと言われていますが、メールも同じなのでしょうか。

もし一晩寝かせて、明くる朝にこれを読み直したならば、もしかしたら全部を削除してしまうような気がします。(未帆子)

 

 

あの頃、私は誰よりも貴女と一緒にいました。全員での稽古が終わった後も、貴女と部室に残り、演技と演出について何時間も語りました。

端から見ると、まるで恋人同士みたいに映ったでしょうが、もちろん二人の間にそんな雰囲気はまったくありませんでした。

私も貴女も、頭の中は芝居のことしかなかったと思います。(水谷)

 

貴女がなぜ私の前から姿を消したのか、今さら知ったところで何になるでしょう。もちろん知りたい気持ちはありますが、逆に知るのが怖いという気持ちもあります。

私が知りたいのは、貴女のその後の人生です。(水谷)

 

水谷様は不幸な運命に遭われましたが、しかし敢えて残酷な言い方をいたしますと、不幸な目に遭われたのは水谷様だけではありません。(未帆子)

 

私は生まれながらの犯罪者などというものは存在しないと思っています。犯罪には、そこに至る理由がある。(水谷)

 

失われた時間は永久に取り戻せません。五十代も半ばに近づき、そのことを本当に身に染みて感じます。

人生とは本当にままならないものだと思います。(水谷)

 

私は貴女に問い質すことはしませんでした。理由はともかく、貴女の行いは訊かずともわかっていたことだからです。

つまり自分が決めなければならないことは、貴女を受け入れるか否かでした。そして考えた末に、貴女を許すと決めたのです。(水谷)

 

私の今日の不幸の原因はすべて、優子と未帆子にあると言えば、言い過ぎでしょうか──。(水谷)

 

はたしてあなたの人生を悲劇と呼んでもいいのでしょうか。
本当の悲劇と申すべきは、心ならずもあなたに関わった人たちのほうではありませんか。(未帆子)

 

もしかしたら、その「不幸の神」は本当にいたのかもしれません。
あの夜、水谷様の部屋にも、その「不幸の神」があらわれたからです。(未帆子)

 

水谷様は、自分の心の中にはずっと悪魔が棲んでいたとおっしゃっていましたね。
優子さんもわたしも何の関係もありません。水谷様は自分の黒い欲望に負けただけです。(未帆子)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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